

2025/07/02
箔押し大検証!!!
スタンピングリーフでワンランク上のデザインへ
こんにちは、広告デザイン専門学校2年の石野です。
みなさん、箔押しはお好きですか?
キラキラするデザインは目を惹きますし、特別感や高級感が出ますよね✨
でも「箔押しやってみたいけど、そんな簡単にはできないよなぁ」と思っていませんか?
そんな人におすすめしたいのが
吉田金糸店の「スタンピングリーフ」
です!!
レーザープリンタの黒で印刷したところにスタンピングリーフを置いて、その上からアイロンを当てると、箔押しができるという商品です。
これを使用すると、簡単に箔押しをすることができます👀
-
- 実際に課題で使用したもの
ケンラン <310> ディープブラック
スタンピングリーフがつくのはレーザーで印刷したところだけなので、インクジェットでカラーを先に印刷すれば、箔をつける場所を調整することもできます!
そして、課題で使用するうちに気が付いたことがあります。
・アイロンよりラミネーターのほうが綺麗につく
・紙によって付く、付かないの差がある
これは上の画像と同じモチーフを別の紙で箔押ししたものですが
-
- 紀州色上質 <最厚口(180)> 黒
せっかくいい紙を買ったのに箔が上手くつかなかったら、すごく悲しいですよね……😭
なので今回は「箔押し大検証!!」ということで、様々な条件の紙に箔を押していこうと思います!!
今回試す紙
タント <70> N-1
ケンラン <310> ディープブラック
キュリアスマター
<94.5> ブラックトリュフ※
新星物語 <110> クロウ
里紙 <100> すみ
新バフン紙 <90> すみ
かぐや <90> 新月
レザック80つむぎ <120> くろ
あららぎ <110> 黒
五感紙荒目 <110> 黒
紙は全て
ペーパーボイスヴェラム
さんで購入しました。
※申し訳ございません!キュリアスマターですが、レーザープリンターに対応していない紙でした💦(公式サイトにも記載がありました)今回はたまたま上手くいきましたが、
故障の原因になるので、絶対に真似しないでください!!今後はこのようなことがないよう、確認することを徹底します🙇♀️
使用したもの
ラミネーター(学校のものを借りられます)
スタンピングリーフ(東急ハンズで購入)
クッキングシートor紙(カバー&ズレ防止)
カバーの紙は必ず何も印刷されていない紙を使いましょう。
すでに印刷されたコピー用紙を使うと、ラミネーターに印刷が移ります!
注意点
・何度も紙を通すと熱で紙がふにゃふにゃになります。最高で2回まで。
・ラミネーターに通すときはまっすぐ挿入しないと紙がくしゃくしゃになります。
・レーザープリンタで印刷した部分をそのまま通すとラミネーターに塗料がつきます!絶対にスタンピングリーフを被せるか、クッキングシートなどでカバーをしてください。(もしついちゃったら、紙をたくさん通して塗料を取り除いてください)
・印刷の順番は「インクジェット」→「レーザープリント」です。逆はできません。
・一度箔押しをしたらその後は印刷ができません。
・剥がした時の粉が紙についたらマスキングテープで取り除けます。(手で擦ると紙の色が変化する場合があります)
・スタンピングリーフの位置をマスキングテープで固定すると、紙によってはテープの跡が残ります。
箔押しをする方法
1レーザープリンタの黒を印刷します。(黒以外でも、熱を持ちやすい色には反応します)
2スタンピングリーフ(今回はマット白)の曇っている面を下にしてのせて、クッキングシートで包み、ラミネーターに通します。
以上の2ステップです!
今回印刷するモチーフです。
-
- 本の装丁課題で使用
最小の文字は6pt
では早速、結果をひとつづつ報告します!
箔の付きやすさを
★の数
で評価します!
タント <70> N-1 付きやすさ★★
付きましたが、文字の可読性が少し厳しいですね……イラストであれば問題なさそうです。
タントは色の種類が豊富なので、そこそこ綺麗につくのは嬉しいですね。
ケンラン <310> ディープブラック 付きやすさ★★★★
-
- 一番最初にやったので、他とモチーフが若干違います
今回試した中で一番綺麗に付きました✨
ケンランは色の種類もですが、厚さもたくさん種類があるので、今後も箔押しをするときはケンランを頼ります。
キュリアスマター <94.5> ブラックトリュフ 付きやすさ★
ダメダメです。付いてほしくないところにも付いてしまっています。表面に加工がしてある紙は、多分全部こんな風になると思います
※検証のため箔押しをしています。真似しないでください!
新星物語 <110> クロウ 付きやすさ★★
広い面はそこそこ付いているのですが、角の部分がぼやけてしまっています。
バーコード部分が潰れてしまっていますね。
里紙 <100> すみ 付きやすさ★★★
イラストや装飾であれば気にならないレベルで綺麗に付きました!
細かいところも結構付いています。
新バフン紙 <90> すみ 付きやすさ★★
これもそこそこ綺麗に付きますが、色味の関係上、印刷した黒が目立ちます。
(今回は白でやったので印刷が目立ちますが、金で箔押しすればあまり目立たないと思います)
かぐや <90> 新月 付きやすさ★★
凹みの部分がうまく付いていないです。
ノイズがかかったみたいになっていますね。
レザック80つむぎ <120> くろ 付きやすさ★★
タイトル以外の文字の可読性が非常に悪いです。
縦方向に凹凸があるので、それが確実に悪さしていますね。
あららぎ <110> 黒 付きやすさ★
そもそもインクが凹んでいる部分に付きませんでした💦
この紙は素材そのものを生かした方が良さそうです。
五感紙荒目 <110> 黒 付きやすさ★★
凹凸がある割にはそこそこ付きました。
これも今回は荒目でやったのでこのような結果になりましたが、細目でやればもっと綺麗に付きそうです。
以上です!
並べるとこんな感じ。
今回は可読性が優先でしたが、イラストだと問題なさそうなものもありますね👀
検証してわかったこと
・凹凸が多い紙はうまく箔が付かない。
・表面がサラサラで、しっとりしているものほど上手く付く(コピー用紙やハガキも同じ理由でうまく付きます)
結論「インクが綺麗にのる紙ほどうまくいく!!」
高級感を出すために金の箔押しをしてみたり、今回のように白インクの代わりにしてみたり、箔押しは表現の幅を広げてくれます。
スタンピングリーフがあればとっても簡単にできるので、ぜひ箔押しにチャレンジしてみて下さい!
以上、石野でした👋